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サバイバーズ・クラブ 10-80-10 の法則

2010.04.06/Tue/21:29:34

サバイバーズ・クラブ大惨事に見舞われても奇跡的に助かった人たち。その生き残った人たちをこの本では「サバイバーズ・クラブ」と呼んで取り上げています。

どうやって、その危機的な状況から彼らは脱出したのか、またそのことが示唆する我々に対する教訓は何か。事故の悲惨さよりも、その背景、教訓に力点が当てられていて、怖いものは苦手な人でも問題なく読むことができる良書でした。
【大惨事の中で生き残った人々】

毛糸の縫い針が心臓を貫いても生き残った主婦。マッハ1でジェット戦闘機から緊急射出(脱出)し、時速1,200km/hの風圧が直撃しても生き残ったパイロット。ジェット機が不時着し、90秒後に炎に包まれてしまった機体から脱出できた乗客。

極限的な事故のなかで、生死を分けるものは何か。恐らく「運・不運」は大きな要素だと思います。ところが、ここで紹介される命をつないだ人は、最善の判断・行動・努力をし、その結果助かったと思われる人たちです。

【極限状況で生死を分けるもの】

人間が極限状態に置かれた場合、人間が取る行動のパターンは以下の3つに集約されるそうです。

  • A. 冷静に状況を分析し、的確な判断のもと、迅速に次の行動を取れる人
  • B. 何が何だかわからず、当分の間凍りついてしまう人
  • C. パニックに陥り、自暴自棄、もしくは他人を巻き込んでの非建設的な行動に走る人


本書で紹介された、イングランドのサバイバル研究の第一人者ジョン・リーチさんによるとその比率は A:10% - B:80% - C:10% ということで、大多数の人は何もできずに固まってしまうのです。例えば大地震に遭遇したときのことを想定してみましょう。大多数の人は揺れている間は何もできないのではないでしょうか?

この本で紹介されている人は上記Aのタイプに属する人たちです。大地震に遭遇し、揺れている間も何をすべきかを瞬時に考え、家族を守り、机の下にもぐれる人たちです。

大惨事では、どんなに適切な行動を取ったとしても死んでしまう状況になることもあるでしょう。その意味では助かる、助からないは多分に運が左右します。しかし、五分五分の状況にある場合、適切な行動を取っていれば助かったものの、そうでなかったばかりに死んでしまった人たちも多くいたことでしょう。このような状況のとき、タイプAの人はタイプBの人よりも助かる可能性が高いでしょう。

作者ベン・シャーウッドは、少しでも生き残る確率を高めるため、なるべく多くの人が上記Aのタイプになるように願ってこの本を執筆したとのこと。生き残るための貴重な心構えが満載です。

【90秒で出火した旅客機】

一例として、不時着して出火し、90秒で飛行機全体が火に包まれ、ほとんどの人が死んでしまった事故の中で生き残った乗客の話題について簡単に触れます。助かった彼は非常ドアの数列離れた所に座っていて、不時着した際は着陸時の大きな衝撃のため、大多数の乗客は椅子に伏せてまったく動けなかった状況でした。しかし彼は飛行機の外部から出火する状況を見て、「恐らくまもなくこの機体は火に包まれる」と悟り、動けなくなった乗客を乗り越えて非常ドアから間一髪脱出しました。その後すぐ機体は火に包まれたのでした。

作者によると、この場合に彼が生き残った理由は、

  • 1.彼の座っていた座席が、非常出口から数列しか離れていなかったこと。
  • 2.近くで彼だけが不時着直後から意識と判断力がしっかりしていて、「逃げよう」と早期に思い立つことができたこと
  • 3.彼の周りにはパニックになって脱出を妨害するような人が現れなかったこと


を挙げています。

1について、もし5,6列以上離れていたら彼は死んでいただろう、と。これについては「運・不運」の問題です。2については、彼が自分の力で生き延びた大きな成果です。3も運が良かったということになるでしょう。

【教訓】

飛行機に乗る場合、脱出口の位置を覚えている人がどのくらいいるでしょうか?救命胴衣の付け方のガイダンスやビデオについても、鼻で笑って聞き流している人は多いのではないでしょうか。

作者によると、「非常時に何をするかを考えておくこと」、「恐怖を怒りと集中力に変えコントロールすること」、「どんなに可能性が低いと思えても決してあきらめないこと」が大事だと主張しています。

飛行機が落ちるとか、大地震に遭遇するとか、列車が横転するとか、工事中のクレーンが落ちてくるとか、致命的なリスクが生じる可能性がある場合、ちょっとでも「こうなったらこうしよう」と事前に想定して頭の中だけでも計画を練っておくことは有益です。

死にたくないのはどんな人も同じです。「飛行機が落ちたら、それまでさ」と思う人はそれでいいでしょうが、「何とか生き延びたい」と思う人なら、本書を一回でも読んでみるのは価値があることだと思います。

サバイバーズ・クラブサバイバーズ・クラブ
(2010/02/17)
ベン・シャーウッドBen Sherwood

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最後までごらんいただき、どうもありがとうございました。

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